1.2 応募資格 |
1)当該研究のためのグループ(2名以上で構成:以下当該委員会と呼ぶ。)とし、既存の団体・組織としての応募は出来ません。(各自の所属は問いません。応募グループは、複数の団体・組織・機関等にまたがっても構いません。)当該委員会とは:1.4(5)参照。
2)英語での応募の場合は、日本語サマリー(申請書/A4版1枚程度)を追加で提出してください。
但し、当財団の成果物は、原則、日本語で作成されたものを提出していただきます。英語での成果物を希望される場合は、個別に審議し、決定いたします。 |
1.3 助成件数 |
研究助成及び実践助成あわせて25件程度 |
1.4 助成内容 |
(1)金額 |
1件当り130万円を上限とします。(但し、助成金額は、申請額からの減額調整を行う場合があります。)
(今年度(2022年度)募集から、従来の100万円/件から、130万円/件に拡大します。2021年度から当面5年間の予定。) |
(2)費目 |
謝金/会議費/資料・印刷・複写費/交通費/出張旅費/機器・備品費・損料/雑費 |
(3)期間 |
2022年7月〜2023年10月末までの16か月間 |
(4)提出物 |
中間時(2023年2月末日):「中間報告書(PDF形式)」及び「研究・活動計画書(PDF形式)」
完了時(2023年10月末日):「成果物(研究論文-版下原稿のPDF形式)」及び「会計報告書(システム入力)」 |
(5)主な注意点 |
1)実質的に研究をされる方を「主査」とし、応募してください。 なお、「当該委員会」とは、「主査」
と「主査代理人」、「委員」で構成された委員会を指し、「主査代理人」は、主査の研究遂行が困難になった場合、研究活動を代行する方です。主査代理人と委員は兼任できます。
2)助成応募時点では、他団体の助成を申請している場合を含め、いかなる機関に対しても「未発表」が条件です。
3)他団体の助成を申請しているまたは受けている場合は、研究の全体を示し、その中の他団体の助成範囲および、当財団の助成範囲及び助成金の使途を明示して申請してください。
また、他団体からの助成金を併用している場合、他団体との関係調整は責任を持って対応願います。
4)当財団の成果物は、「未発表」の論文・報告集に助成するものであるため、@『住総研 研究論文集・実践研究報告集』発刊の2024年3月31日「前」に、他機関等で関連した論文発表・投稿する場合は、
事前に当財団へ連絡してください。また、当財団へ提出する成果物は、査読論文であるため、その中の「結論(新たな知見)」部分は、事前に発表しないでください。
A『住総研 研究論文集・実践研究報告集』発刊「後」の発表にあたっては、財団への連絡は不要です。また、@Aいずれの場合も住総研の助成を受けている旨のクレジットを明示してください。
5)助成金は、当該委員会の助成金専用口座(新たに口座開設が必要となります)へ直接送金します。 原則、機関等への直接送金は出来ません。
6)助成金の会計処理は、当該委員会で経理を管理するか、機関等に経理を委託するかは主査の判断に一任します。
但し、機関等に委託した場合の管理費を経費に計上することは出来ません。
7)提出期限から最長2年を超えて成果物が提出されない場合は、承認を得ない限り、その後提出されても受理いたしません。また、その後の助成対象から除外するとともに、助成金の全額返還等を求めます。
8)上記以外の助成実施における詳細は、昨年度の「助成実施の手引き(2021年度)」を参考までにご覧ください。「助成実施の手引き」は、年度ごとに改訂されます。 |
1.5 発刊・公開 |
提出された成果物は、選考委員会で査読し、内容を確認後、当財団発行の『住総研 研究論文集・実践研究報告集』に収録し、全国の主要研究機関等にも寄贈する他、当財団HPやJ-STAGE・WEB等で公開します。 |
1.6 顕彰・発表・公開 |
提出された成果物の中から、B.実践助成と合わせて毎年3〜4編程度を採択し、「住総研 研究・実践選奨」及び「奨励賞」として表彰します。また表彰式後、記念講演会で発表していただき、当財団HPで、受賞者リストと記念講演会の動画等を公開します。 |
1.7 知的財産権等の
取り扱い |
(※以下の内容の許諾について予め、ご了承いただきます。)
1) 助成を受けた成果物の著作権は、著者に帰属するものとしますが、当財団が、助成の成果を公開する為に、必要な範囲で、『住総研 研究論文集・実践研究報告集』を複製・編集出版すること。
2) 助成の成果として得られた工業所有権は発明者に帰属するものとしますが、当財団に対して、無償の通常実施権について許諾すること。
3) 必要に応じて当財団に提出される個人情報については、当財団が、当財団の事業等の案内及び情報提供の範囲で、使用すること。
4) 当該成果物に掲載された文章・写真・図版等で引用・転載されているものがある場合は、原作者からの許諾もしくは、論文中への許諾同等の表記を行うこと。
5) 当該成果物に記載された個人情報については、当該委員会の責任において対処するものとし、当該委員会は別途「助成の個人情報取扱いに関する誓約書」を当財団に提出すること。
6) その他、別途「助成 実施の手引き」に基づき、遵守する事項の誓約書「助成の受給及び成果物の取扱い等に関する誓約書」を当財団に提出すること。
|
A-2.選考について |
2.1 基準 |
目的・課題の設定が明確で、研究として一定の水準に達すること、新たな知見が存在すること、が期待され、かつ以下の一つ以上の項目に該当すると判断されるものとします。
1)学術的に質の高い研究成果
2)公益性を有し、社会的要請が高い課題への取組み
3)先見性・独創性に富み、将来の発展性が期待できる課題への取組み
4)社会的な実用性の向上に貢献する事が期待できる取組み
5)将来の成長が期待できる若手研究者による取組み |
2.2 方法 |
選考委員会(研究運営委員会)で選考し、理事会・評議員会を経て、決定します。 |
2.3 選考結果 |
2022年6月下旬までに応募者(主査及び主査代理人)宛にメールで通知する予定です。
当財団のE-mailアドレス(kenkyu★jusoken.or.jp)が、確実に届くよう(迷惑メールとして、認識されないよう)お願い致します。(★をアットマークにかえてください)
それまでにメールが届かない場合は、お手数ですが、助成担当までお問合せください。 |
2.4 選考委員会(研究運営委員会)
(2021年4月現在 / 委員五十音順) |
委員長 |
後藤 治 (工学院大学 総合研究所 教授) |
委 員 |
秋元 孝之(芝浦工業大学 建築学部 建築学科 教授) |
委 員 |
蟹澤 宏剛(芝浦工業大学 建築学部 建築学科 教授) |
委 員 |
小泉 秀樹(東京大学先端科学技術研究センター 教授) |
委 員 |
小伊藤 亜希子(大阪市立大学 生活科学研究科 教授) |
委 員 |
齊藤 広子(横浜市立大学 国際教養学部 教授) |
A-3.応募について |
3.1 応募方法 |
応募(電子申請)ページから、ログインIDとパスワードを登録後、申請画面に従って入力してご応募ください。申請書を受信後、「申請登録通知」(申請書受理通知)メールが自動送信されます。
|
3.2 応募期間 |
2021年10月1日〜2022年1月31日 |
3.3 応募締切 |
2022年1月31日 24:00データ送信締切 |
3.4 注意点 |
・「電子システム」による申請受付となります。申請には、事前登録(ログインID・パスワード)が必要となります。
・ID・パスワード使用上限数に伴い、過去に本申請システムで使用された「ID」と「パスワード」は、使用できませんので、ご注意ください。
・応募(電子申請)画面のページで、「内容・予算内訳登録」の項目にある「委員会名」は、原則、
「主査のフルネーム+委員会」としてください。(例:山本一郎委員会)
・24時間を過ぎても「申請登録通知」メールが届かない場合は、申請書が当財団宛に受信されていませんので、以下、研究・実践助成担当宛にお問い合わせの上、必ず申請登録をご確認ください。
・締切後の受付は、いたしかねます。応募締切間際の応募(データ送信)は、応募が集中し、データが送信されない場合があります。時間に余裕をもってご応募をお願い致します。 |
A-4.「重点テーマ」・「要旨」・「キーワード」について |
4.1 重点テーマ |
「住まい造りの将来像」 |
4.2 要旨 |
重点テーマは、「住まい造りの将来像」である。住まい造りの技能者不足は深刻であり担い手の確保・育成は喫緊の課題であるが、新築と伝統技能を主眼とした技能者像、住まい手と造り手の関係などの観念を転換しなければ住まい造りの将来像は描けない。本テーマの趣旨は、住まい造りに関わる様々な視点での研究および、国内外の事例、胎動している新しい活動等々を調査・集積し、夢と希望のある住まい造りとその担い手の将来像を描くことにある。
日本の住まい造りを担ってきた技能者(職人)は減り続けている。特に木造住宅の中核を担う大工の減少は著しく、1980年のピークには90万人以上だったものが2015年の国勢調査では40万人まで減った。このままの勢いで減り続けると2030年代前半に20万人を割り込むことになる。高齢化も著しく、2020年では推定40%が60歳以上である。
担い手不足の要因は、賃金が低いこと、休日が少ないことなどにあるとされる。それは、技能者全般に共通することであるが、例えば大工に関しては、近年、急速に仕事内容が陳腐化してきたことが大きく影響していると考えられる。
かつて、大工は労働の付加価値も高く、棟梁は憧れの存在であったが今では仕上や建具の商品化が進んだことも相まって、大工は最終工程の取り付けを担うだけの存在になってしまった。
他方でDIYやセルフビルドが注目され、専門の情報誌やネット上の動画情報サイト、自由にDIYできることを売りにした賃貸物件なども増え、カリスマと称される「DIYer」も存在している。リノベーションを活用したコミュニティデザイン活動なども胎動している。しかし、それらに取り組む人々と技能者や建設業の側との隔たり、のみならず、業界内部における設計ともの造り、工務店等の組織と技能者の側との隔たりは小さくなく、課題や問題を共有できていないのが現状である。
この重点テーマでは、大工を中心とした住まい造りの担い手、技能者・職人に関する問題を整理すること、各地で胎動している住まい造りに関する新しい動きを拾い集めること、セルフビルドを始め国内外の様々な住まい造りの事例を収集すること、のみならず、従来隔たりの大きかったエンドユーザーと技能者、設計と実際のもの造り等々を繋ぐための実践的活動を皆様と共に試行しながら、住まい造りの楽しさややり甲斐と労働の付加価値向上を両立し、若者が憧れる新しい時代の住まい造りとその担い手の将来像を描きたい。 |
4.3キーワード |
(※参考例です。キーワードは、この限りではありません。)
・住まい手、住まい方
・リフォーム、リノベーション
・DIY、セルフビルド
・大工、技能者、職人
・技能、スキル
・担い手の確保、育成
・工務店、専門工事会社
|
A-5.今後のスケジュール |
|
実施時期 |
内容 |
当年度 |
10月1日 |
助成 応募開始(電子申請) |
翌年1月末日 |
助成 応募終了 |
次年度 |
4月上旬 |
選考委員会による選考 |
6月中旬 |
理事会・評議員会(採択決定) |
6月下旬 |
選考結果通知(主査及び主査代理宛) |
7月〜翌年10月末日 |
助成活動期間 |
7月 |
助成金交付(第1回目/助成金の70%) |
翌年2月末日 |
中間報告書提出 |
3月上旬 |
選考委員会による中間報告査読 |
次々年度 |
5月中旬 |
中間報告に対する選考委員会からのコメントを主査へ送付 |
5月 |
助成金交付(第2回目/助成金の30%) |
10月末日 |
成果物提出 |
翌年1月末〜2月中旬 |
成果物の修正期間(修正はない場合もある)
※左記の実施時期は、修正の「期間」であり、
修正成果物の提出日とは異なります。
|
3月末日 |
『住総研 研究論文集・実践研究報告集』発刊 |
|