第54回
(話題) 東京における水際土地利用の変容−日本橋川と隅田川を中心として−
(要旨)
水際に建つ高層ビルが、棟数・延床面積とも現在までいかに増えてきたかをグラフ・分布図で解説後、隅田川と日本橋川を中心にした江戸末期・大正初期および関東大震災後の水際土地利用、ならびに終戦後の変容について写真を交えての説明があり、大震災と戦災が変容の核となったと論じた。更に江戸期の面影を色濃く残す日本橋川を当時の精神を残しつつ近代的水際利用計画の範とできないであろうかと問題提起した。
河岸地をめぐって川による物流の盛衰と水際の利用の実態、震災後の運河計画などが議論された。