第164回
(話題) 銀座の歴史と都市文化を考える
(要旨)
街歩き:銀座の表通り、裏通り、路地を歩き、江戸の街割り構造を確かめた。ビアホール「ライオン銀座七丁目店」では、ライトの弟子、菅原栄蔵が設計をした昭和初期の豊かな内部空間を見学し、「和光」では時計塔の文字盤裏から四丁目を鳥瞰した。
講演:岡本哲志氏(岡本哲志都市建築研究所代表)、司会は陣内秀信委員(法政大学教授)、会場は銀座文祥堂である。講演では、銀座を江戸からの流れの中で、土地、建物、人をキーワードにして、12のアイテムが提示された。それらを踏まえて、討論では、新しさを取り入れた文化性の側面や時代を先取りする見通し等について、銀座の関係者といっしょに論じ合った。フォーラムが終わる頃、通りには復元された煉瓦街のガス燈に明かりが点っていた。