第114回
(話題)  城下町大坂、江戸の都市設計
(要旨)
日本の城下町は川と縦横に開削された濠、掘割運河が都市の骨組みとなっている。それと綾をなすようにはりめぐらされた街路網とが相まって、独特の都市の風景を形づくってきた。このことは、世界都市史的に見ても他に類を見ない水郷であったということができる。
しかしながら、この魅力的な都市がどのような原理に基づいて設計されたかについては、町割のモデュール論を除いては意外なことに、ほとんどわかっていないのが現状である。
このフォーラムでは江戸と大坂の城下町を対象に、どのような基準、どのような考え方で都市設計がなされたのかが読み解く試みがなされた。